

ロシアのサンクトペテルブルグ(旧レーニングラード)にて、1738年ロシアのアンナ女帝により帝室舞踏学校として設立され、パヴロア、ニジンスキー、ヌレエフ、パリシニコフといった世界的にも伝説的なダンサーからロパートキナ、ヴシニョーワ、ザハロヴァ、オブラスツォーワ等の今人気のスター、また教師、振付家を数多く輩出してきた歴史を持つ、クラシック・バレエ界の最高峰に位置するバレエ学校の名門 ワガノワ・バレエ・アカデミー(Vaganova Ballet Academy)。
最大の特徴は、「ワガノワ・メソッド」と言われる教授法は、世界的にも有名で、バレエの授業は、徹底したこのメソッドに厳密に基づいて行われます。ワガノワでは、基本的には10歳で入学し、9年間の総合舞踊教育を受けます。その間の授業科目は、クラシック・バレエ、キャラクター・ダンス、現代舞踊、美術、音楽、語学など、一日6時間~8時間のレッスンと講義が必修とされます。毎年4千人以上がロシア全土から入学受験に訪れ、骨格や筋肉の質、家系の特質に至るまで独自の規定に沿って審査が行われ、最終的には60人ほどに選別されると言われています。しかし、その厳しい試験を突破して入学しても、在学中の9年間の様々な訓練や試験の過程で更に淘汰され、卒業できるのは半分に満たないという厳しい一面をもちます。しかし、卒業後はマリンスキー劇場バレエをはじめ、ロシアと世界の一流バレエ団に招かれる生徒も数多くいます。
その歴史を刻み続けているワガノアアカデミー本校からチェンバレエアカデミーの生徒へ「スタディーツアー」の招待状をいただきました。2014年に訪問して、2度目となる今回の短期留学も、2016年12月19日から1週間、朝から夕方まで、ワガノワ本校生徒の通常授業に参加させていただき、著名な講師陣から様々な講義やレッスンを受けることができるという素晴らしい体験をすることができました。
ロシア中から選りすぐられたワガノワの生徒達と同じ教室で同じレッスンを受けることができるということで、チェンバレエの生徒たちにも緊張しながらも過ごした日々は、刺激的な感動と発見をもたらせた充実した貴重な時間となりました。本校の生徒さんたちと同じ食堂で食事をとり、クラスの合間には、気さくに話をしたり、連絡先を交換したりと、レッスンとは違った楽しい時間も過ごしたようです。この様な素晴らしい機会を与えてくださった、ワガノワバレエアカデミーの校長、ニコライ・ツィスカリーゼ氏、そして講師の方々、全ての関係者の皆さまに心より感謝したします。
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2016年 ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー本校短期留学
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